« closing | メイン | elevator test »

2006年12月15日

strategist, tactician, fixer and clairvoyant

戦略家、戦術家、策士、そして千里眼を持つ者。

上に書いたものは、左から右に行くにつれて、物事や事象を捉えるレベルが高くなっていく。
戦略家(strategist)は青図を書くだけ。
戦術家(tactician)は戦略に沿った戦術・施策を描いていく。
策士(fixer)は戦略・戦術を確実に成功裏に実現させる。
そして千里眼を持つ者(clairvoyant)は、「遠い所の出来事や未知の事物の存在などを直覚的に知りうる超能力を持っている人。」(出典:Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd.)

仕事柄、そんなclairvoyant能力が身についてきた実感が最近ある。
まだまだヒヨっ子だが、会議のファシリテーターとかやってると、機械的に議事を進めるだけでは我々のValueは認められない。むしろ議論が暴発するだけこのような能力が必要だと実感する。
体系的かつ内容まで突っ込んで情報を組み立てて、議論を自分の最も都合が良い着地点へと導くのは当たり前のこと。
数ある情報から色んな視点に瞬時に切り替えて、本質的な論点や言わんとしている内容・結論が、直感的に頭に浮かぶ必要がある。
これは仮説などの事前想定とかじゃなくて、本当に第6感みたいなものだと思う。

数年前の社会人なりたての頃は、このように捌いていく上司が神のように見えていたが、自分がやってみると実はものすごくシンプルなことで、むしろ当たり前の範疇とも考えられる。
これは知識ではなく経験値を積んではじめて得られる武器だと思う。

そんなclairvoyantという辞書的には超能力者は、確実に組織の管理者となるパターンが多い。(組織上層部の全てというわけではないが)
そこで、ある2人の人物から学んだことを書きとめておきたい。

1.ロバート議事法

あるSI会社社長の事例。
社長たるもの経営会議にてボードメンバーを束ねる必要があり、基本的には生まれ持った直感で鋭い回しっぷりをすることで有名だったのだが、実はロバート議事法なるものを読み込んで原理原則に則った上で回している。
ロバート議事法は米軍にて生まれ、日本ではライオンズクラブが応用しているもの。
内容は議事の進め方に関する詳細な定義だが、どんな些細な物事・事象でも基準が無ければ判断つかない。
このような常識的なことをなぜ詳細に定義するのかという疑問も聞くが、基準を知らない人は非常識とは言わないが、我流のままなので成長加速度が小さくなってしまう。
まだ俺はこの議事法を詳しく読んでいないが、当社長がお勧め下さったものなので、いつか読んでみたい。
というかこういう常識的なところは実は結構抜けてると思うので、理論の抜け漏れを確認するだけでも価値は大いにあると思う。
(参考)ロバート議事法

2.裏ボス

あるメーカーの部長レベルの話。
実は俺の周りでこの人ほどfixerというかホントにclairvoyantなんじゃないかと、クライアントながら尊敬する人。
先日久しぶりに会食し、相変わらず面白い議論とバカ話をさせて頂いた。
熱いとか声が大きいとか権力が大きいとかそういう話ではない。
また、根回しが上手いとかというレベルの話でもない。

役員でも無いし他組織と比べて大所帯を抱えているわけでもないが、実はこの人がその会社(社長や取り巻き含めて)を牛耳っている。というか、牛耳っているという圧力的なものではなく、自然と周りの環境を都合の良いように構築していく。あの技術とストーリーには毎回ため息をつかされる。
ラスボスでも表ボスでも無い、完全な裏ボスなのだ。

この人から学んだことで、ここで特筆したいことは以下3つ。

1つ目は、表か裏か自分はどっち派なのかということ。要は雇われ社長かオーナーなのか、みたいな話。俺は正直まだ判断つかない。昔から表も裏も大好きだ。
けど裏であるからこの人のように好き勝手言えるのかもしれない。

2つ目は、成果を追求・訴求してはならないということ。プロセスの成果は結果として必ず返ってくるものであって、結果自体をアピールするのではなく結果という事実(Fact)を種として巻いておいて、結果の先にあるさらなる最終目標を達成する、という当たり前のことに聞こえるが実は難しい。ダメならダメでもう1回チャレンジするという割り切った考えをお持ちで、引き際のアクションも抜け目ない。
自分の成果って表に見えるものは氷山の一角で、企画書などを作る時もバックデータとして山のような調査・分析がある。そんな自分のエゴで最終目標へ到達していない段階で、途中成果をアピールすることは逆効果になることもある、という教訓だ。
俺はどちらかと言うと、自分の損得に関することに関しては間接的でもアピールするタイプなので、あまり使い分けられていないと思う。まさに北風と太陽である。太陽になりたい。

3つ目は、どんな経験を持った人がclairvoyantになれるのかということ。
実は前述の社長もそうだが、もともと相当の遊び人である。(今でもだが・・)
ただ少年時代のチョイ不良っぷりとか、色々バカやったりとか、あらゆる経験が生きているということ。
例えばプロセスフローの図は、パチンコの雑誌で確変?のロジックを特集しているところで初めて知り良く理解できた、などなど。
ガリ勉という今となっては死語に近い言葉もあるが、世の中何でも経験しておけば、すぐなのかは分からないけれどもいつかは必ず役に立つ。経験をしただけで忘れてしまっては勿体無いので、上手く自分の経験を組み立てて応用できる能力。
ある意味ボトムアップ的な考えだけど、ゴール設定が明確でそのアプローチが描かれているのであれば、手段・ツールとして何でも理付けはできるもの。


・・・と、長く書いてしまったが、自分も諸先輩方の武器を盗んで盗んで盗みまくって、また単純なアセンブリングではなく自分としての色を出していきたい。
最近思うこと。それは俺やっぱりコンサルやってて良かったわ、ということ。
脱コンサルの人も多いが、ファンダメンタルはほとんど培われるこの業種。
今後も丁寧に経験を積み上げていきたい。

投稿者 takeharu : 2006年12月15日 14:47

コメント