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2006年12月04日

Soichiro Tahara v.s. Horiemon

昨日日曜日の朝、サンデープロジェクト(テレビ朝日)でホリエモンが出演していた。(公式サイトにホリエモンの出演内容は記載されていないが・・)
久しぶりに見たが、リバウンドもいいところで単なる太っちょ(セーラー服と機関銃を引きずっているわけではない)。
合計30分くらいだっただろうか、田原総一朗 VS ホリエモンの対峙という絵。
話のほとんどはホリエモンの知った知らないの話で、LD社時代の年収や宮内氏のPrivateや地検の裏話など、生放送的にNGなのでは?という枝葉もあったがあれはあれで面白かったと思う。

ここで何を特筆したいかと言うと、やっぱり田原総一朗のファシリテーション/ヒアリング能力というのは勉強になるということ。
田原総一朗がパーフェクトということでは無いが、話の本筋がずれているように見えて実は激しく見切っているように見えた。
肯定論と否定論を使いわけ、会話のキャッチボールの組み立てを必ず自分の持って行きたい方向に導いていく。
ホリエモンも部分的ではあるが理論派であるものの、議論の主導権は常に田原総一朗が握っていたと言って過言ではない。

今回のLD社事件の事実(Fact)は明確。
それに対して事実を評価するための基準(法律や会計基準など)も明確。
ホリエモンは事実に対して意見(Opinion)を言っているだけであって根拠や信憑性はゼロであることに対し、田原総一朗はあくまで議論のファシリテーターとして事実のみに焦点を当てているため、シンプルかつ的確である。

最初の15分くらいはずっと水掛け論みたいな内容で、そもそも「堀江氏はLD社のCEO(最高経営責任者)であるから、何事に対してもその執行責任は問われるのは自明であり、その対応とその後の方針(人生含む)に対してどう考えているのか」という自分の疑問を、田原総一朗が議論の後半に優しく強くホリエモンへぶつけていた。
その議論ストーリーはものすごく美しく、結論ベースの議論を仕事のツールとする自分においては改めて勉強になった。
後付け結論は全体像が見えにくいため途中で脱線したり収拾つかなくなることがあって使い方が難しいが、今回の田原総一朗のように使い方によっては相手に対して後を引けなくさせる追い込みのための究極の魔法だ。

また余談だが、ホリエモンは今後も宇宙/ライフサイエンス事業に力を入れていきたいと言い準備を進めているとのこと。
理由としては、これまでの事業(IT系?)は得意だからやってたものの本当に好きではないから。宇宙/ライフサイエンス事業は人類の未来のために必要なことであり、ホリエモン自身も好きな内容であるため、今後はさらに力を入れていくという姿勢。
自分の印象としては、自社成長の拡大を強いられている人がマイブームか外部有識者の受け売りで、根拠の薄いビジョンを語っているに過ぎないということに尽きる。理由は1つ、実績が見えないから。
ただ相変わらずのホリエモンが少し変わった雰囲気を受けたことが1つある。宮内氏や熊谷氏などに対する意見は感情論ではなく客観的な意見であったこと。ホリエモン自身も言っていた「ビジネスパートナー」なのだろうが、少しは情が入っていたのかもしれない。

そして最後に言わせてください、田原総一朗様。(いきなり敬語、というか上記呼び捨てで申し訳ない)
あなた、72歳とは思えないですからっ!!調べてみてびっくり。
そんなカッコいいおじいさま(まずはナイスミドルかチョイ悪オヤジ)になりたいです。

田原総一朗 - Wikipedia

投稿者 takeharu : 2006年12月04日 12:14

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